アドラー心理学の野田俊作氏が8月16日ブログで
肯定文の力という題で記述をなされている。
忘れ物をしないで。という代わりに。
持ち物は全部持ったの。
これはとても大事なことである。
ぜひその通りにしたいと思う。
自分に対して、他人に対して
肯定文で話しかけよう。
ところがこと文学の世界では逆転する。
文学は否定文において輝きを放つのである。
与謝野晶子の弟へささげた詩の題は
『君、死に給うことなかれ』
仮に、『君、生き給え』なら
平板な退屈な詩句となってしまう。
肯定文の世界と否定文の世界。
私たちには両方が必要なのである。
現実世界では肯定文を使い
文学という仮想世界では否定文を使う。